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47建設業:産廃収集運搬における環境保全対策

廃棄物には、さまざまな性状のものがあり、その取扱いを誤ると人の健康や被害に栄養を与えるおそれがあります。

特に、特別管理産業廃棄物には、有害物質を含むものや化学的な反応性の高いもの等が多いため、危険性は高いです。例えば、化学的に反応性が高いものは、収集・運搬に際して不用意に異種のものを混合すると、化学反応をお越し反応熱や有害ガスを発生させることがあり、火災や爆発等の重大な事故を招くことになります。

このように廃棄物の性状を軽視し、法規制や決められた手順を守らず作業をしていると思わぬ事故を引き起こし、環境汚染やそれに伴う補償問題、労働災害上の問題等を招くとともに、地域住民の信頼を失い、企業の存続を危うくする事態も引き起こしかねないという事を認識する必要があります。

したがって、廃棄物の収集・運搬においては、収集・運搬及び処分の基準に従って適正処理を心がけることが重要であり、これが企業を守ることになります。

このことは、特別管理産業廃棄物の収集・運搬に限らず、産業廃棄物の収集・運搬についても同様の配慮が必要であることはいうまでもありません。(特別管理)産業廃棄物の収集・運搬における環境保全対策をまとめると次のようになります。

環境保全対策のまとめ

(特別管理)産業廃棄物の分別、漏洩防止、運行管理、清掃、従業員教育等についてのまとめです。

分別保管と分別収集・運搬                         (特別管理)産業廃棄物の分別保管と分別収集・運搬を行うことは、危機管理の観点と再資源化等廃棄物の有効利用の観点から重要です。有害な物質を含む(特別管理)産業廃棄物や化学的に不安定な性状の(特別管理)産業廃棄物を混合すると、その後の中間処理や最終処分に支障をきたすばかりでなく、化学反応等によって人の健康や環境保全上、重大な影響を及ぼすおそれがあります。

また、廃棄物の再資源化/リサイクルを推進するためには、できるだけ単一性状の廃棄物となるよう分別が重要です。特に特別管理産業廃棄物は、収集運搬基準において、「他の廃棄物と混合するおそれのないように他の物と区分して収集し、又は運搬すること」と定められています。

車両、容器等からの漏洩防止                                  廃棄物処理法では、収集・運搬車両や運搬容器等からの廃棄物の漏洩等のないことを求めています。運搬車及び運搬容器に対しては、「(特別管理)産業廃棄物が飛散し、及び流出し、並びに悪臭が漏れるおそれのないものであること」、また積替え保管の場所においては、「(特別管理)産業廃棄物が飛散し、流出し、及び地下に浸透し、並びに悪臭が発散しないように必要な措置を講ずること」が求められています。

したがって、積替え保管施設、収集運搬車両、船舶及び容器等は、廃棄物の性状に合わせて、ガスや液体の漏洩のおそれがない堅牢な構造のものとする必要があります。また、廃棄物によっては、耐腐食性、耐水性、耐火性、耐熱性、耐貫通性等の機能を持つ車両や容器にすることも必要です。

同時に、このような車両や容器の選定ばかりでなく、運用面への配慮も必要です。たとえば、プラスチック製のドラム缶は、化学物質の容器として適していますが、鋼製のドラム缶に比べて強度が低いため、取り扱いを慎重にする必要があります。また、密封容器に廃液を入れて運搬する場合は、廃液を満量入れず容器上部に空間を確保することによって、温度変化に対する廃液の膨張を吸収でき、容器の破損・流出を予防できます。

以上のような配慮を怠ってしまうと、(特別管理)産業廃棄物の不用意な流出が発生し、深刻な環境汚染を引き起こすことになります。

迅速な収集・運搬                                       廃棄物の長時間の保管や収集・運搬は、腐敗や分解の進行によって、悪臭や有毒ガスを発生し、人の健康に悪影響を与えるなど、環境汚染を生ずることもあります。したがって、廃棄物は迅速に収集・運搬し、保管する場合はその期間を短くする必要があります。

環境に配慮した車両の運行管理                                 廃棄物の収集・運搬にあたっては、深夜、早朝の運行やエンジンの空ぶかしを避けるなど、できるだけできるだけ騒音を出さない運用に心がけることが大切です。また、アイドリングストップの励行や急な加速・原則を行わない、空ぶかしをしない、高速走行では車速を抑えるなどの省エネ運転(エコドライブ)の推進も重要です。

これらは、騒音や排ガス等を抑制し環境によい影響を与えるとともに、交通事故の減少や燃費の向上等経営的なメリットもあります。また、(公社)全日本トラック協会が行った省エネ運転モデル走行調査では、約12%の燃料節約が図られたとの報告があります。この結果は、経営的には燃料の節約であり、環境面では、排ガスやCO2排出量の抑制及び騒音の低減として高く評価されるものです。

車両基地、車両、機材の整理、整頓、清掃等                           整理、整頓、清掃を行い、使用機材や職場環境を良好な状態に保ち事業を行っていくことは、非常に重要です。このような活動は、多くの企業において3s活動や5s活動として推進されています。3s活動等による効果としては、直接的には職場環境の美化や従業員のモラル向上等、間接的には、課題の顕在化による業務の効率化や不具合の未然防止、職場の安全性の改善等が期待できます。

たとえば、作業終了後の運転手による車両の洗車は、美観の向上や悪臭の予防だけではなく、洗車を通じての不具合箇所の発見及び修理部門へのフィードバック等自発的な維持管理策としても期待されます。

また、積替保管施設や車両基地、車両、容器等の清掃や美観の保持、悪臭の防止などの3s活動は、廃棄物処理法の収集・運搬基準を運用面から担保するものとしても期待できます。加えて、企業としてのモラルの高さを示すことは、近隣住民や排出業者から安全安心な廃棄物処理業として評価される基本的な要素として重要です。

(特別管理)産業廃棄物の取扱い手順の確立と従業員教育の徹底                 (特別管理)産業廃棄物の取扱い方法や不測の事態が発生した場合の対応方法を手順として確立し、安全作業マニュアルを作成することが求められます。そのうえで、策定した手順に基づき、日常的に教育・訓練を行って、従業員に対応手順を周知徹底することが必要です。このように、正しい手順に従って作業を行い、適切な機材を使用することが、環境影響や事故発生の可能性を低減させる基本であることを忘れてはいけません。

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