排出事業者の責任の強化と徹底について

①現状と課題

排出事業者責任を果たすための取組みが進展しているものの、自ら処理による不適正処理や、自ら処理と称した不法投棄等の不適正処理が今なお多く発生しています。未然防止を図り、不適正処理がなされている場合には迅速に対処し得る制度を整備していくことが強く求められています。

 

②見直しの方向性

ア　適正な自ら処理の確保

排出事業者自らが排出事業場の外部に搬出して保管するなどの場合には、届出制等を設けてその保管場所をあらかじめ都道府県等が把握すべきである。

 

イ　適正な処理委託の確保

排出事業者が交付したマニフェストの保存の義務付けがのぞまれます。排出事業者及び中間処理業者は、委託した処理が委託契約書に沿って適切に実施されていること定期的な確認がのぞまれます。

 

ウ　排出事業者の明確化

元請け業者を一律的に排出業者とするなど、排出事業者に該当する者が明らかになるような制度づくりがのぞまれます。