建設産廃運搬計画
産業廃棄物の種類や施設内容によって運搬車や運搬容器を選定します。
収集・運搬計画の考え方
(特別管理)産業廃棄物の収集・運搬に当たっては、廃棄物処理法に定める収集・運搬、処分等の基準「運搬車及び運搬容器は(特別管理)産業廃棄物が飛散し、及び流出し、並びに悪臭が漏れるおそれのないものであること」に合致しつつ、廃棄物の性状や排出者側、処理・処分側の状況に合わせた運搬方式や機材(以下、「機材等」という)を選定する必要があります。
また収集・運搬は、中間処理や最終処分の効率化や適正化に大きな影響を与えるので、適切な機材の選定と運用及び他の行程と有機的に結びついた収集・運搬の立案が必要です。特に、特別管理産業廃棄物は、事故発生時の社会的影響も大きいため、機材の選定、運用管理とも十分に留意して行わなければいけません。廃棄物の収集・運搬計画の立案に際しては、以下の点に留意する必要があります。
①法の順守
・「収拾運搬基準」(廃棄物処理法)の順守
・過積載の防止(道路交通法)、その他の法規制の遵守
②交通事故等への配慮
③迅速な収集・運搬
④安全で衛生的な作業
・きつい、汚い、危険といわれている労働環境の改善
・作業者の高齢化や未熟練作業者への配慮
・環境保全上問題を生じさせないよう、適切な機材の使用
⑥地域住民との信頼関係に配慮した事業活動
⑦事業の採算性を考慮した効率的な事業活動
⑧事業環境の変化等に対応できる柔軟性の確保
収集・運搬方式や機材の選定
機材の選定に当たっては、経営環境として以下の項目を把握する事が大切です。
①廃棄物の種類、性状及び排出量
②排出事業者の施設内容
③中間処理や最終処分の方法と能力
④施設の位置及び運搬経路場の制約条件
⑤交通条件(通行可能な車両、船舶に大きさ.車両関連法規当)
次に、以下の点を評価し、収集・運搬方式や機材を決定します。
①関連法規性の遵守(廃棄物処理法、消防法、毒劇法、車両関連法規関連等)
②機材等の安全性及び環境への影響度
③機材等の性能(効率性、維持管理の容易性等)
④機材等の経済性
⑤自社経営資源(人材、資金、技術)で機材等の調達や運用が可能か
⑥機材等の運用実績