49建設業:産廃収集運搬と安全衛生管理
産業廃棄物収集運搬と安全衛生管理
産業廃棄物収集運搬(産業廃棄物処理業)は、取り扱う廃棄物が危険で有害性が高いです。作業環境もやはり一的に危険性の高い現場が多くなります。そのため、産業廃棄物収取運搬(産業廃棄物処理業)に従事する労働者が業務が原因でケガをしたり、職業性疾病に羅患する場合が多く発生しています。労働災害の発生を防ぐことは業界としての大きな課題の一つです。
労働災害が起きてしまえば、産廃収集運搬に従事する労働者に苦痛と負担を与えるだけではありません。その事業場にとっても、事故や災害を引き起こすことは操業の一時停止といった直接的損失だけじゃなく、労働者の士気の低下、信用と信頼を喪失したり、社会的批判を受けます。さらに公共工事からの締め出しなどの処分を受ければ事業運営上でも損失は大きなものになります。
労働災害防止対策と環境汚染防止対策は、その対象と対策のたてかたに共通点が多く、労働災害の防止には、危険な災害発生源を断つことが重要です。危険源と作業者が接触しないように防止対策をすれば、産業廃棄物が原因となる汚染源を断つことになり、産業廃棄物による環境汚染の防止になります。つまり労働災害の発生防止対策と環汚染の防止対策を同時に行うことが有効であるということです。産廃収集運搬業を営むにあたっては、このような点も念頭に置く必要があります。